先日、久しぶりにH氏に会った。
彼は非正規雇用で働いているため、月給もそんなに高くはない。
住宅ローンを抱えお子さんも二人いる。
お子さんはもうじき大学受験を控えている。
しかし、H氏は高級なアクセサリーやら食材やら次々と買っていく。
私「相変わらず羽振りがいいですね」
H「買い物って楽しいよね(゚▽゚*)
もう、お金使うの大好き♪」
私「大丈夫なんですか?(-"-;)」
H「大丈夫、大丈夫!
使った分は株で儲ければいいから」
私「すごいなー、相変わらず儲かってるんですね」
H氏によれば、株は絶対儲かるものだという。
株の値段は上がったり下がったりしている。
なので上がった時に買って、下がった時に売ればいいだけの話である。
H「今はスマホあるから便利だよねーww
仕事の合間とかトイレ行くときとか毎回株価チェックして売りたくなったら売れば良いだけだからね」
私「トイレの度に毎回株価チェックするの?」
H「あとは仕事の手がちょっと空いた時とかね」
私「どの銘柄を買おうとかそういうのはどうやって??」
H「そのために証券所の近くで働いてるんじゃないか〜w
経済のニュースとか株価とか為替とかチェックして、あのニュースがあったからあの銘柄が良いんじゃないか?とか、
〇〇証券の社員の表情が明るかったからあの株は買いだな、とか。
〇〇銀行の社員が昼食食べに来るのが遅いから何かあったかな、とかさ。
社員バッヂと表情で仮説を立てる訳よ」
私「私、絶対無理だわ(´□`;)」
H「そういう関連とかを予測していくのって楽しいし、
株価とか数字見てるのもわくわくするよね」
私「そうすか・・・?」
H「そうだよ〜、一日中見てられるしすごい楽しい♪
一応保険として&情報収集のために働いてるけどさ〜w」
H「何て言うか、僕ね、お金使うの大好きじゃないですか」
私「他人事ながら心配になるくらいですよ」
H「その使ったお金をいかに取り戻すかってスリルを味わうのがものすごい好きなんです♪」
嬉しそうに語るH氏。
私は気づきました。
好きこそものの上手なれです。
お金が大好きで
お金を使うのも増やすのも大好きで
一日中お金のことを考えていられるH氏。
そしてそれを嬉しそうにポジティブに語る気持ち。
それはお金が引き寄せられるな・・・と。
よく株で儲けている人に対して
「楽して金儲けして許せない」
って怒る方がいるんだけど、同じことをやろうとしてもなかなかできることじゃないと思うんですよ。
なぜなら、
私なら一日中お金のことを考えるなんて気が狂いそうだし、数字の羅列なんて見てらんない。
H氏のやり方を真似たところで自分を追い詰めるだけだよね。
お金はないよりあった方が良いけれど、お金自体が好きかと言われるとそうでもない。
そんなことに労力と時間を費やすなら、歴史の参考書読んでいたい!
史跡めぐりする交通費や観劇の資金は欲しいけれど、お金のことを常に考え続ける生活なんて私にとっては地獄だなーと。
幸い私は与えられた給料でやりくりをするという能力はあるので、欲張らずに好きな事して暮らしていこうと改めて思ったのでした。