”いつ辞令が出て東京に帰るかわからない”
我が家は大阪に来てからずっとそんな気持ちで生活してきた。
大阪でできた友人もそれを分かってくれているからこそ、あまり好ましくない条件の元あちこちにお付き合いしてくれるのかもしれません。
本当にありがたいことです。
この日は、一度は行っておきたい高野山に行くことにしました。
この日は東京は大雪が降っていて、交通網はマヒし大変だったようです。
大阪は雨が降っていたのでまだ気温が高かったんでしょうが、それでも風は強いし寒いしなかなかの悪天候でした。
悪天候でしたが、もう来れる機会がない私は強行突破で行くことにしました。
お付き合いしてくれたAちゃん、Sさん、ありがとうございますm(-_-)m
さて、待ち合わせは新今宮。
そこから南海電車に乗り高野山に向かいます。
橋本から極楽橋駅までは各駅停車です。
九度山も通ります。
昔、高野山は女性禁制で女性は入れませんでした。
空海和尚のお母さんは息子にそれはもう会いたくて仕方ありませんでしたが、叶いませんでした。
そこで空海和尚はお母さんが住む場所まで山から降りてたびたび会いに行ってあげる方法をとりました。
一ヶ月に9回お母さんに会いに行ったらしいです。
それでこの場所が九度山と名づいたそうですが、高野山の駅からは電車で30分くらいかかります。
検索したら15kmくらいあったよ!
しかも峻険な山道ですよ!?
それを週に2回ペースで会いに来てくれるってさ・・・・・・。
すごい親子愛っていうかさ・・・
私なら「もう降りてこなくていいよ、大変だからさ」って言っちゃいそう。
そんな九度山は真田昌幸&信繁父子が幽閉されていた場所でもあります。
真田庵やら真田の抜け穴は未だ残っていますが、とりあえずは高野山メインなので後ろ髪を引かれつつ通り過ぎます。
九度山駅はもう駅舎自体が赤備えww
六文銭やら結び雁金が格好いいですね!
帰り、寄れたらいいな、ムリでしょうけど・・・。
真田電車も格好良いですね!
さて、極楽橋駅からはケーブルカーに乗り換えます。
乗り換えの時に見える朱色の美しい橋、あれが極楽橋なのでしょうか?
すっごい角度のきいたケーブルに乗ること5分、高野山駅に到着。
そこから南海バスに乗り込みます。
電車とケーブルカーとバスのダイヤは完璧に組まれていて、乗継はスムーズです。
ただスムーズ過ぎてトイレ休憩をする時間は一切ありません。
特にケーブルカーはあんまり来ないからとりあえずは我慢して乗り込んだ方が良いです。
高野山駅でトイレ休憩しているとバスが行ってしまい、結局数十分待つことに。
寒いからどうしても近くなりますよね(-"-;)
遠いところからまわることにした我々が最初に降りたのは、中の橋バス停。
中の橋会館で食事を摂り、いざ出発。
奥の院の弘法大師御廟の方向に向かいます。
奥の院は約2kmに渡ってお墓や供養塔が所狭しと並んでいる訳なのですが・・・
まず目についたのは、ロケット!
そうなんです、戦国大名などの武将が祀られているのも有名なのですが、有名企業の供養塔も数多くあるのです。
福助くん。
ヤクルト。
かなり可愛いんですけど・・・。
シャープ。
これは、テレビをイメージしているんでしょうか?
日産自動車。
UCC。
キリン。
左側に小さく麒麟ちゃんがいます。
「ちょっと、不謹慎な感じですけど、面白いですね・・・」
「神妙にしていなきゃとか思うんですけど、変わったもの探しちゃいますよね・・・」
「なんかすっごい楽しくないですか???」
もちろん一般の方のお墓も沢山あるんですけど、しんみり、ひっそり、静かに・・・というよりも、楽しくわいわいって感じの墓地でした。
しばらく歩いていると、御廟橋という橋が架かっています。
ここから先は、撮影禁止スポットです。
浄化の雨が降る静かな神域は、自然と姿勢が正されます。
そこにいる間はすごく寒いのに、寒さを一瞬忘れてしまうというか。
奥の院でお参りを済ませ、燈籠堂を通り再び橋を通って墓地スペースに戻ってきます。
パナソニック。
グリコ。
とりあえず企業の供養塔ばかり載せておりますが、武将様の供養塔や墓地はあんまり載せるべきではないのかな〜?とか思いまして。
沢山の戦国大名が祀られている訳ですが、奥の院に近い場所の方が良い場所なんでしょうか?
それともランダムなんでしょうか?
織田信長の供養塔のすぐ脇に筒井順慶の供養塔があるのはどういう意味があるんでしょう?
闘いを繰り広げた戦国武将たち、近い場所でなんだか賑やかだなぁという印象を受けました。
大河ドラマを観た直後だったので、武田信玄・勝頼供養塔の前では涙が出そうになりました。
沢山の方の思いや命が土台となって我々は平和な今を生きている。
感謝しなくっちゃ。
後でガイドマップを見てみると、発見できなかった武将の供養塔も沢山。
あれだけ注視しながら進んでいたのになぁ(^_^;)
奥の院を抜け、金剛峰寺(こんごうぶじ)へ。
歩いてもそんなに遠い距離ではありませんでした。
途中でトイレやらカフェに寄っていたら、何だかもう夕暮れな雰囲気なのです。
ウェブサイトによると、
高野山真言宗の総本山で、全国真言宗の総本山でもあり、全国3,600に及ぶ末寺の宗務を執っています。
明治初年(1868年)、興山寺と秀吉が建てた青厳寺と合併して金剛峯寺と改称しました。
歴史に名を残す絵師が手がけた襖絵で飾られた部屋や、豪壮な台所のほか、秀次切腹の間や蟠龍庭、日本最大の石庭などが拝観できます。
らしいんですが、かなり夕暮れだし寒いから靴を脱ぎたくないし(爆)ってことでいろいろ考える間もなく、早足に次に向かいます。
なんだろう?
なんだろう?
壇上伽藍。
弘法大師がお住まいになったとされる御影堂、高野山のシンボルと言われる根本大塔をはじめ金堂や不動堂、西塔、東塔などの国宝や重要文化財に指定されている建物があります。
また握り手をもって六角経堂を一回りさせれば一切経を読通した功徳を得られるとされています。
らしいです。
やっぱりちゃんとゆっくり見ている余裕もなく割と足早に通り過ぎます。
高野山界隈、あちこちにきれいでしかも暖かいトイレが配置されておりとても助かります。
陽が沈むころ高野山駅に到着。
何とか有名どころは回ることができて良かったです。
しかし、帰りのケーブルカーは一時間に1〜2本と恐ろしいほど少ない。
45分ほど待機し帰路に着きました。
ケーブルカーの時刻表は調べてから行くべきですね_| ̄|○ ガクッ
遠いし寒かったけれど、絶対行きたかった場所だったので、行けて良かったです。
次に来れる機会があったら、九度山かしらね。